25年6月28日(土)第17回定期演奏会を開催いたします。

  

  

  

来年も定期演奏会を開催いたします。第17回は満を持してアルカイックホールで開催!

日々活動をご支援くださっている皆様、弁天ウインドアンサンブルにご注目していただいている皆様へ向け、メンバーの熱意を結集させて一夜の演奏会をお贈りいたします。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

2025年6月28日(土)開演18:00(開場17:30)

弁天ウインドアンサンブル 第17回定期演奏会

@あましんアルカイックホール(尼崎市総合文化センター)アクセスはこちら

●プログラム

  2025年全日本吹奏楽コンクール課題曲より

  小倉 朗:舞踏組曲

  鈴木英史:鳥のマントラ

  O.レスピーギ :ハンティングタワー

   C.オルフ:世俗カンタータ《カルミナ・ブラーナ》

        

今回取り上げるのは、来年の吹奏楽コンクール課題曲のほか、( ――続きを読む)

2025年に没後35年となる戦後の日本放送界で活躍した作曲家・小倉朗による「舞踏組曲」はそれまで西洋古典に傾倒していた小倉が一転それまでの作品を破棄し、新境地を目指した頃の作品です。バルトークに触発され作曲されたと云われ、既存の日本民謡などは使用せずに小倉オリジナルのメロディーで構成されています。簡潔に仕上げられながら、躍動感あふれる音楽で聴く人・演奏する人に高揚感を与える作品です。
鈴木英史作曲「鳥のマントラ」は2008年に大津シンフォニックバンドが委嘱した吹奏楽作品。西洋音楽と日本音楽とのかかわり、そして日本音楽の成り立ちをテーマとして作曲された曲で、チベット密教音楽をモチーフとしながら西洋のハーモニー音楽に雅楽やガムランなどのヘテロフォニー(多声音楽の1つで、同じ旋律を多くの人が同時に演奏するとき、即興的な装飾などで音程やリズムにずれが生じる状態)の技法を用いて偶発的なポリフォニーを形成する、聴くものの感覚を刺激する作品です。
ローマ三部作で有名なオットリーノ・レスピーギが作曲した「ハンティングタワー」は彼が遺した唯一の吹奏楽作品です。1932年、アメリカ吹奏楽指導者協会から委嘱により作曲され、同年没した『マーチの王様』ジョン・フィリップ・スーザ追悼の演奏会にて初演されました。スコットランドのハンティングタワー城の印象に基づいており、力強いスコットランド風のメロディーやリズムが特徴の吹奏楽界黎明期の名作です。
ドイツ・ミュンヘンの作曲家カール・オルフは劇音楽、教育音楽、バッハ以前のドイツ音楽研究などで知られる現代ドイツを代表する作曲家です。オルフの主要作品はほとんど舞台を伴うものであり,音楽,言語,舞踊の統合をめざしてみずからの劇作品を〈世界劇〉と呼んでいました。作品は、全音階的音程、ヘテロフォニー、ドローンバス、オスティナートなどを用い、原始主義的かつ土俗的なリズムに満ちており、特にリズムのアクセント付けに独特の個性と魅力を持っています。一方で形式的にも和声的にも単純かつ明快で誰もが理解しやすいスタイルをとっています。オルフの代表作であり、20世紀クラシック界の傑作《カルミナ・ブラーナ》はミュンヘンの修道院に所蔵されていた中世の世俗的な詩、そして歌集である『カルミナ・ブラーナ』を題材にしたカンタータです。これらの詩は、おそらく12世紀の遍歴学生や流浪僧侶によって書かれたもので、若者の恋愛や酒、女、賭博、パロディーといった反社会的、反宗教的な内容も多く、ラテン語で書かれた世俗詩の最も重要な資料のひとつであると言われています。オルフはこの写本に出会ってから、猛烈な創作意欲をかき立てられ、300編ほどの詩のなかから24編を選び出し、「初春に」「酒場で」「愛の誘い」の3部からなる約1時間の長大な合唱曲に仕上げました。戦争の時代に生きた芸術家・教育者のオルフは強大な権力に対する抵抗と時代への不安を世俗カンタータにして表現しました。

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